Astell&Kann KANN追記その2ーAKG N40

KANNとの相性がイマイチだなあと思っていたN40で色々と試してみた。その結果、なかなかよい感じに。やったことは主に2つ。

  • ケーブルは純正のバランスケーブルであるCN120-2.5

    akg.harman-japan.co.jp

    に戻した。このケーブル、ER4SRなどでも試してみたところ、引き締まった良い音で、特に中高音に強い。これを他の同じ値段くらいのケーブルに替えてもより良い相性のものは未だに見つからない。
  • N40のフィルター(メカニカル・チューニング・フィルタ)をReferenceからHigh Boostに替えた。KANNは録音によっては低音がぼわっとするというのは先日の記事のとおり。フィルタを替えるとずいぶん印象が変わる。

というわけで、ダメかなーと思ったN40も割と良い感じに。バランス化したER4SRに勝てるかというと・・・だけども(笑)

Astell&Kann KANN追記

先日レビューしたKANN、イヤフォン・ヘッドフォン(の主にインピーダンス)によってアンプのnormal/highを使い分けていた。モードをどちらにするかで、当然、どこまで音量がとれるかが変わる。当初は、それだけ考えて使い分けていた。すなわち、バッテリーの持ちも考えて、normalですむならすませていた。

その結果、normalでMeze 99 Classicsを使っている際に、音量は十分にとれる(音量100くらいで十分)し良い音なんだけど、どうもER4SR(highで使っていた)と比べて音の「密度」が足らんなあ、こんなこと初めてなんだけど…と感じていた。

で、99 Classicsをhighモードで(かつ、音量をnormalに比べてだいぶ落として同じくらいにして)聴いてみるとあら不思議。音量の問題ではなく、高音(特にきつめの部分)の密度と低音の引き締まり具合がだいぶ違うではないですか。

オーディオに特に詳しくなかったので気づかなかったが、これは当然のことかもしれない。要は音量をとるには十分でもアンプを挟むことはあるし、その際に変わるのは味付けだけじゃない。KANNの場合、高性能アンプが一体になっているわけで、highにするとその能力が全開になるということなのかもしれない。

Astell&Kann KANN

1.前ふり

久しぶりの更新になってしまったが、年末にeイヤホンのセール情報を見ていて

www.iriver.jp

が80000円で出ていたのでつい購入。前から気になっていたのと、旭化成エレクトロニクスのチップ使ったやつ聴いてみたいなあ、DP-X1Aとアンプの組合わせだと結構でかい上にバッテリーの消耗が激しいのでもう1台ほしいなあと思って購入(要は欲しいだけやんけ)。まだ使っていない機能(LINE OUTとか)もあるけど、100時間ほど使ったのでとりあえずレビュー。

 

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2.音質など

何はともあれまずは音質。一言でいうと、味付けのない音。全体的にやや重心低めな印象もあるけど、中高音も含めてキレイに出る(元々、中〜低音が強いAndris Nelsons /  Boston Symphony Orchestraのブラームス交響曲全集を聴きながら書いているが、1番2楽章のバイオリンソロなどたまらん)。解像度は高いと思うが、音源による。音場は一貫して広く、横方向だけでなく、縦方向(上下というより奥行きを指しているつもり)の音場がはっきりと感じられる(これも音源によってかなり違う)。

しばらく色々な音源を色々なイヤフォン・ヘッドフォンで聴いていて気づいたのは、音源(録音)とイヤフォン・ヘッドフォンの性格がとても明確に反映されるということ。低音を強調した録音だとそのとおりに、硬い音の録音だとやはりそのとおりに。1960年代あたりのバーンスタイン・NYPのやや人工的な分離感とシャリっとした高弦、金属的なトランペットの音もそのとおりに。イヤフォン・ヘッドフォンの傾向も明確に出るので、音質のレビューは何を使うかで決まっているところもあるかもしれない。その意味で、複数のもので比較していないレビューは注意する必要があるし、何を使ったか明記していないものはあまり参考にならない(後者は元からry)。狙っている路線からすると、もっと味付けしているのかと思っていた(心配していた)が、全く違った。

いくつか試してみた結果。なおAKG K812以外はバランス接続。

  • AKG N40を使ったらやや低音が強く、音源によってはぼんやりと聞こえることが多く、いまいち。
  • Etymotic Research ER4SRは非常に相性が良い。低音が引き締まって、高音はよりキレイになった感じ。DP-X1Aで使っているときよりもずっと良いイヤフォンなのではないかと思ったくらい。
  • MEZE 99 Classicsはやはりソツなくこなしてくれてなかなかの相性。さすが*1
  • AKG K812は高解像度で高音がキレイ、時々キツいと感じる人もいるかなあという性格が一層ハッキリする。個人的には好み。
  • Final Audio Sonorous VIは最も相性が良かった。低音がややぼやけた録音でもボワつきが全くなく、引き締まった音になり、かつ、もちまえの高解像度を発揮できる。意外な発見。

3.使い勝手ーUI、ケーブル、Wifi、サイズ

Androidベースの独自のUIで、おそらくAstell&Kernを使っていた人にはなじみやすい。初めてでも使ってりゃ分かるという感じ。色々なところで指摘されているが、確かに物理ボタンとタッチパネルの使い分けが微妙なので、そのうちアップデートでタッチパネルでも物理ボタンと同じ操作ができるボタンを入れてほしい。

バッテリのもちはまあまあ良い。High Gainでブラームス交響曲全集を4回〜5回続けて再生したらなくなる感じ(どんな感じだ)。

充電とPCへの接続のためにUSB-C(KANN側)-USB-A(PC側)のケーブルがついてくる。せっかくUSB-Cを使っているのに、USB-C-USB-CでMacbook Pro 13につないでみたところ、データ転送はできなかった。謎仕様だがケーブル変えればできるのだろうか。なお、USB-C-USB-Cで適当なアダプタにつないで充電することは出来る。また、どうやらUSB 3ではないようで、データ転送はUSB 3対応のカードリーダーの方が速い。

なお、Macとの間のデータのやりとりには一般的なAndroid端末と同じAndroid File Transferという極めて出来の悪いアプリを使う。どのくらい出来が悪いかというと、どの端末でも認識できなかったり、ファイル転送時・転送中に認識できなくなったり、4GB以上のファイルの転送ができなかったり、認識できない場合に無駄にたくさんウインドウを開いたりする(イヤってほど指摘されてますわな。こことか。)。DP-X1Aでも同じ問題はあったが、KANNの場合はいったん認識されなくなるとなかなかつながらない。業を煮やしてCommander Oneというファイル管理ソフトを使ってみる。何度か使ってみたけどAndroid File Transferのようなエラーは今のところ起きない。有料版買うかなあ(無料版ではAndroidのMTP利用ができない)。

Wifiがついているのだけど、稀に他のマシンでは電波をつかめるwifiが圏外になる。これまた謎。Andoroid使ったDP-X1Aではつかめるのに。

サイズはまあでかいが一応ワイシャツ等の胸ポケットには入る。上着なら余裕だけど、重いので型崩れするかもしれない。ただし、発熱はすごい。今は冬なのでホッカイロ代わりになるが夏場はどうしようかというレベル。熱くなりすぎるが熱より先に汗でおかしくなるんじゃねえのかな。

4.非常に困ることーSD/micro SD

KANNはmicro SDに加えてフルサイズのSDカードを使える。これは素晴らしい。というわけでLexarの256GBを放り込んだ。音飛びや読み込みの遅さに起因する問題はない。

しかし、だ。使い始めて3日目に電源を入れたら「破損したSDカード」という表示が。もちろん、ファームウェア等は全部アップデートしている。iMacでSDカードを読み込んでみると、空き容量からは音楽データは残っているはずだが、表示されなかった。いくつか策を弄してみたが結局どうにもならず、Mac上でフォーマットして再度データを転送。ああめんどくさい。

SDカードはその後、現在に至るまで1週間ほど機嫌は良い。またまた、しかし、だ。今度は電源を入れたら突然micro SDの方が「破損したmicro SDカード」だと。ダメ元でMacbook Proで読んでみると、音楽データは無事だった(ように見えた)ので、KANN側でフォーマットして再度データを転送。ああめんどくさい。しかし、よーくみてみると、直前に放り込んだデータがフォルダごとなくなっている。Macbook Proの方にもなく、どうも「破損した〜」となってからアクセスできなくなっていた模様。ええいめんどくさい。

いずれもきっかけになったのはカードの抜き差し。もちろん、KANN側で取り出しの操作をするか電源を切ってから抜いている。「破損〜」後のMacからのデータのアクセスも併せて考えると、カタログファイルがおかしくなっている可能性があるんじゃないかと勝手に推測している。どうやら似たような症状はAstell&Kernの他のプレイヤーであったようだが、なんでKANNではファームウェア等のアップデートで改善されていないのか謎である。厄介なのでサポートに連絡しようと思うが対応してくれるかは不明。

5.とりあえずの結論

そのうち評価が変わるかも知れないが、ブラームス1番も終わってBernstein/NYPのコープランド・Billy the Kidの中盤なので、とりあえずの結論を。

  • 当初の実売12万ならさておき、購入価格からするとかなり良いプレーヤーではある。
  • ただし、どんなイヤフォン・ヘッドフォンを使うかは非常に重要。DP-X1Aよりもシビア。
  • SD/micro SDはいつやられるか分からないので必ずバックアップを。

*1:なお

yorokuyadoroku.hatenablog.com

も参照。

AKG N40とCOMPLY TS 500

以前の記事*1で触れたとおり、N40の純正イヤーピースは遮音性は高くない。そこで、COMPLY TS 500を試してみた。

遮音性は純正イヤピースより高い。地下鉄で、ラヴェルの管弦楽曲を聴いてもきちんと没頭して聴ける、といえば分かる人には分かるだろうか。もちろん、er-4s/er-4srの三段キノコほどの遮音性ー没頭しすぎて乗り過ごすーがあるわけではない。

 

音質に関して。事前の予想に反して、高音があらかた遮断されるわけではない。しかし、高音がややシャリつく傾向が強まる。また、録音によってはピアノの高音がややぼやける(具体的にはAlan Gilbert/NYPのラヴェル・ピアノ協奏曲ト長調の1楽章冒頭)。他方、低音はややボワっとした感じが強まった印象がある。

装着感はなかなか良い。耳穴が湾曲している場合、こちらのタイプの方が良いのは確かだろう。ただ、まっすぐな耳穴だとむしろ入れるのが少し大変かもしれない(これへN40のハウジングとの関係もあるが)*2

 

問題は…

 

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外そうとしたら割と簡単に裂けてしまったこと。買って3日目あたりで、純正との比較のために3回ほど交換したときのこと。いや扱いが乱暴だった可能性は否定できない。ただ、もしかしたら素材の関係でやむをえないのかもしれない(シリコン製のものが裂けたことはまだない)。

 

全体として、ちょっと微妙だ。

*1: AKG N40+CN120-2.5 - よろく

*2:私の場合、左右で湾曲の度合いがかなり違うので、試すには向いているが、合うものを見つける、あるいは慣れるのがタイヘンなのだ。

AKG N40+CN120-2.5

1.はじめに

前々から気になっていたAKGのN40

ポタフェスで試聴して、元のままだと微妙だけど、色々といじればかなりクラシック向けに使えるものになるのではないかという感触を得たので、早速購入。

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まずは、純正バランスリケーブル(CN120-2.5)を装着。

聴取環境は、いつものDP-1XAにDacamp L1をつなぎ、リアルタイムDSD変換(5.6MHz・高精度)。L1からバランス接続でN40につなぐ。今回比較に使った音源は、最近買ったAlan Gilbert/NYPの演奏をたくさん(CD品質のflacだけど)。

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2.装着感やケーブルの取り回しなど 

まずは、イヤピースは純正の中サイズのまま。個人的には、右の耳にはめる際に少しはめにくさを感じる(私の耳の穴は右が少し湾曲、左がまっすぐ)。はめてしまうと痛みや違和感はない。なお、遮音性はあまりないので、地下鉄の中で音量差が激しいクラシックを聴くのにはやや厳しい。

次に、ケーブルの取り回し。附属のケーブルはペラペラとしてあまり取り回しがよくないが、純正リケーブルはとても使いやすい。耳掛けにしてもコードはジャマにならない。特に、分岐から下(アンプ側)がやや太めの編み上げでカバーされているので使いやすい。

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3.さて、音質について

3.1音場とか

まず、音場はかなり広い。附属ケーブル(アンバランス)では感じられない広さ。ケーブルの効果以上にバランス化したことの効果が大きいように感じる。他のイヤフォンと比べてもかなり広い方だろう。例えば、前述のGilbert/NYPの録音では、マーラー1番の1楽章で入れ替わり立ち替わりカッコーを演奏する楽器が別々のところにきちんと配置されているのが分かる。分離感もよく、金管楽器が重なる場面でも、カッコイイけどやや弱いトランペットが強力なトロンボーンとホルンにどしんと乗っかられる(音の高さからすると変な表現ではあるが)様子や、その状態でもトランペットがきちんと聞えてくる。

なお、音場の広さと解像度が組み合わさって、ライブ録音では、どのあたりの客が咳をしたのかもリアルに伝わり、深夜のホテルなどで聞いているとドキッとする。

3.2高音

高音は十分に出ているといえるだろう。1楽章冒頭のフラジオレットも密度の濃い音が流れていたし、4楽章冒頭のどんちゃん騒ぎで飛び出す高音もしっかりと聞える。高い解像度と相まって、どんちゃん騒ぎの中で何が起きているのかハッキリと聞き取れる(録音と演奏にもよる。NYPは各管楽器の技術も高く、大騒ぎの場面でも各パートが正確にやるべきことをやっている)。むしろ、録音・付属品の組合わせによっては、高弦のアンサンブルがさらさら、あるいはしゃりしゃりと聞えることがあるのがやや気になる。アンプで調整できるなら、こういった場合は高音を1つ下げてやると解決するかもしれない(L1では高音を強調しないように高音・低音ともにフラットにすると、おおむね感じなくなる)。

もう1つの高音の特徴として、トライアングルがとてもキレイに響く。シンバルの余韻もキレイで、こうした金属の高音で色気が出ているのは好きなタイプで、バルビローリ・ハレ管のシベリウスなど聴いてみたくなるわけです。

 3.3低音と中音

低音はどうだろうか。「低音でねーぞカスカスイヤホンめが」という趣旨の意見も見かけたけど、試聴の段階からむしろ低音が出すぎる+ぼわんぼわんと反響したような音になるのではないかと心配していた。確かに純正の元々の組合わせだ、低音がややボワつく。ティンパニがどーんとやるとその音がぼわんぼわんと他の音にもかぶるのだ。ただ、CN-120-2.5にしてからそういった傾向はほぼなくなった。バランス化のおかげかもしれない。なお、音質フィルターをhigh boostにしても上記の低音ぼわつきは押さえられる。ただ、この場合は高音(特に高弦)しゃりしゃりが待っているので、アタマを掻いていたら足が同時に痒くなって困っているような感じにも。バランス化した後では、DP-X1A直結でも、ぼわんとした低音とはおさらば。特にL1を挟んだ場合、低音が引き締まった非常に良いヘッドフォンのような音になります。クラシックであっても、低音は低音でしっかり鳴ってくれないと、マーラー1番4楽章なんて話にならんわけです(ただ、この演奏ではもう少し最後に低音があってもよいかなと。4楽章最後の打楽器は見事だけど)。 

中音域はほどほどに鳴っている。圧倒的な音で埋め尽くされるという感じではないものの、解像度高く鳴っている。ただし、一部(NYPのホルンだからか?)モゴっとする印象も。

 4.結論

全体として、CN-120-2.5でバランス化して、そこそこの環境で使ってやると、かなり優れたクラシック向きのイヤフォンになるように思う。UMのMASONのように純粋に解像度を求める向きにはやや物足りないと感じられるかもしれないが、音場の広さと割と高い解像度でイヤフォンなのに音に包まれる感覚が得られるのは素晴らしい。なお、遮音性・装着のしやすさなどで、イヤーピースをめぐって迷走することになるのだけど、それは後日ということで。

ポタフェス2017@秋葉原(その2)

ポタフェス2017に行った際の記錄の続きです。その1はこちらから。

yorokuyadoroku.hatenablog.com

 

フラッと覗いて魅力的だったところ

STAX

一度見たら忘れられないフォルムのSTAXイヤスピーカー。Advanced Lambdaシリーズ(SR-300, 500, 700)を順に視聴しました。視聴用プレイリストのうち、マーラー3番6楽章の終わりの方を聴いてみたのですが、300で既に繊細さと立ち上がりの良さに「お!」と驚きました。700はさすがに素晴らしく、耳の特定のポイントに音が聞こえて来るのではなく、とても自然に音に包まれる感じでした。このままもっと音量出ないかなあと思ったのは内緒。

 

Meze Audio

99 Classics Walnut Gold Woodの美しい木のハウズイングに惹かれて、ふらっと視聴。クリアなのに聴き疲れせず、まとまった音。モニタライクな音ではないのですが、特に特定の音域を強調しているわけでもありません。クラシックにはかなり合うのではないかと感じました。

特筆すべき点が2つ。

1つめは、ヘッドホンの着け心地です。とても軽く(260g)、しかもスッと頭にフィットしてくれます。これは疲れない。創業者のAntonio Mezeさんと話したところ、音色も装着感も長時間装着していても疲れないものを目指したとのことで、コンセプトが見事に反映されています(「他のメーカーと比べて開発期間を長くとれる、なにしろ自分が決めるのだから」とも)。

2つめは、お値段。値段を知らずに視聴している際は、「7、8万円、もしかしたら10万くらい?」と思ったのですが、値段を聞いてびっくり(上のリンク先でも分かるように、フラッグシップでUSD309です)。Mezeさんいわく、「だいたいUSD800くらいって言われるよ(笑)」とのこと。ユーザーですらない私を相手に熱心に話をしてくれる創業者、どんどんと値段が高いものが出る中で、affordableな製品を送り出すという方針にやられて「これは買いたいなあ」と。イヤホンの方もかなり魅力的でした。

 

普段から使っている製品のメーカー

RHA

Dacamp L1を持っていることもあり、CL1を視聴しました。

www.rha-audio.com

アンバランスだといまいちピンとこないのですが、4pin mini-xlrでL1にバランス接続すると、全体的にはやや引き締まり、やや細い高音には妖艶さが加わった音色になります。ジャンルを選ばずというわけにはいかず、クラシックにはあまり合わないかもしれませんが(ただ、ラヴェルのピアノ協奏曲1楽章の冒頭なんかはいい感じ)、DP-X1Aに入っていたフュージョンを再生したところ、かなり魅力的になりました。

 

Final Audio Design

これまでに一番多く買ったメーカー。なんだかんだといくつも視聴させてもらったのですが、一番驚いたのが新しいPiano Forte X-Tの2.5mmバランス接続版。既に前のPiano Forteシリーズは全て視聴し、自分でも1つ持っています。で、魅力的でつい聴き続けてしまうにもかかわらず、やや不満というか物足りなく感じていたのが、音がややぼやけるところでした。視聴したバランス化X-Tは、前のものと比べても、新しいアンバランスの方と比べても、輪郭がハッキリして、音場も広くなっています*1

もう一つ印象に残っているのは、FI-BA-SSTです。以前に店頭でも視聴した気がするのですが、今回は2.5mmバランス接続版も聴いたせいか、印象が変わりました。FinalのBAらしい音なのですが、音抜けがよく、割とどの音域も鳴っている感じでした。多少、「忙しい」なという感じもしましたが、イヤピースにもよるのかもしれません。

しかし、やっぱりここしかない魅力的な音を出しますね。

 

というわけで、ポタフェス2017の記事は以上です。

*1:なお、ほしくなったら怖い(というかほしくなっていた)のでお値段は聞いていません。想像はつくけど・・・。

ポタフェス2017@秋葉原(その1)

先日、ポタフェスというイベント(というか展示会+物販)に行ってみた。当日の朝は二日酔い気味ではあったのだけど、優れたイヤホン・ヘッドホンにたくさん接したのでずいぶん元気になった。

 

そこで試聴したものと感想を少し(一眼持って行かなかったので会場で撮った写真はありません。しまった)。なお、視聴の環境は、

  • プレーヤー:ONKYO DP-X1A
  • アンプ:RHA DaCamp L1(バランス用の4pin mini-XLRには2.5mm用のアダプタ付)
  • 曲:Claudio Abbado/LSO Ravel, Menuet Antique, Algerich, Abbado/LSO, Ravel Piano Concerto G major(主に第1楽章), Michael Tilson Tohmas/SFO, Mahler Symphony 1 Mov.4, David Zinmann/TonhalleOrchestra Zürich, Mahler Symphony 3 Mov. 6.

おめあて

最初から生きたかったブランド。購買意欲に火をつけられに、あるいはくじかれに行くわけです。

Hifiman

とんでもない値段のSHANGRI-LAなど、有名メーカー。RE800とRE2000がおめあてでしたが、待っている時間にEdition X V2も試聴しました。以下、試聴の感想。

  1. RE800: 全体的なバランスが整っていてきれい。ただ、高音(オケの中のバイオリン全体の音など)がかなりシャリっとしている。そのため、音に埋もれる感じではない。アンバランスでも分離感は良好。
  2. RE2000: 確かに良い。最近聴いたイヤホンではトップ1か2かという音質。解像度、高音の伸び、低音のどれをとっても素晴らしく、分離感もとても良い。ただただ値段が。
  3. Edition X V2: 待ち時間にふと手に取ったところ、非常に良い音。耳全体が鳴るというかさらされている感じ。14万ちょいと安くはないけど、音質を考えると決して高くもない。
AKG

言わずと知れたAKG。普段からヘッドホン使ってます。気になっていたN40とその純正リケーブル版を視聴。

akg.harman-japan.co.jp

元々のコードだと低音がややボワつく(高音はキレイに出ていた)が、純正の2.5mm4極バランスケーブルにリケーブルしたものは分離感の向上だけでなく、音が引き締まった印象でした。今回は何も買わないつもりだったのに、1階のeイヤホンの物販スペースで安くなったのが出ていたのでついつい買ってしまいました。後に純正ケーブルも買ったので、またそのうち。結論だけいうと、リケーブル必須ですね。

 

Senheiser

こちらも言わずと知れたメーカー。おおむね傾向は知っているものの(持っているものもあるし)、ちょうど空いたブースにあったIE80とIE800を聴いてきました。特筆すべきはIE80+onsoの2.5mm4極ケーブル(これだろうか?)で、リケーブル前のIE80と比べて音場が広がっただけでなく、中〜低音の膨らみが抑制されて、中〜高音もキレイに出ていた印象。ケーブルを合わせても実売5万円以下で満足にクラシックを聴ける組合わせといえるので、割とコスパの高い選択肢になっている印象です。

DENON

さりげなくDA310-USBを視聴用に使っていたので気づいたDENONのブース。おめあては少し前に出たフラッグシップのヘッドホンAH-D7200でした。

www.denon.jp

www.denon.jp

DP-X1Aに直指しで聴いてみたのですが、十分に音量とれます。そして、とても繊細な音だなというのが第一印象でした。解像度マシマシといった傾向のどの音も(場合によってはバラバラに)聞こえてくるという感じではなく、特にオケの弦楽器の細かい粒立ちとフワッとした空気感とでもいうべきものが併存していて、これはいいなあと。

 

というわけで後編に続く。